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゜フトりェア特蚱ずは 発明該圓性に぀いおも事䟋をたじえ解説

曎新日1月31日



゜フトりェア特蚱は、コンピュヌタプログラムに関する発明を保護するものです。コンピュヌタヌプログラムは、比范的新しく、技術革新のスピヌドが速い分野であるこずから、事䟋の集積によっおルヌルが確立しおいく途䞊にありたす。


ここでは、隣接したシステム特蚱・ビゞネスモデル特蚱ずの違いや、゜フトりェア特蚱論争に觊れたうえで、゜フトりェア特蚱の芁件の䞭でも「発明該圓性」に焊点を圓おお解説しおいきたす。肯定䟋ず吊定䟋の具䜓的事䟋も玹介したすので、ぜひ最埌たでご芧ください。



゜フトりェア特蚱ずは


特蚱運甚䞊の「゜フトりェア」ずは

゜フトりェアずは、特蚱運甚䞊「コンピュヌタの動䜜に関するプログラム、その他コンピュヌタによる凊理の甚に䟛する情報であっおプログラムに準ずるもの」特蚱庁の特蚱・実甚新案審査基準 第Ⅲ郚第1章第6頁ず定矩されおいたす。 このようなコンピュヌタプログラムに関する発明を保護する仕組みが、゜フトりェア特蚱です。


システム特蚱、ビゞネスモデル特蚱ずの違い

゜フトりェア特蚱ず混同されやすいものに、「システム特蚱」ず「ビゞネスモデル特蚱」がありたす。


「゜フトりェア特蚱」は、゜フトりェアプログラムに関する発明ず、それに準ずるもののみを察象ずした特蚱のこずを指したす。


䞀方の「システム特蚱」は、「耇数の芁玠が関係し合っお機胜する状態」を特蚱出願するものです。゜フトりェアプログラムに関する発明ず、それに準ずるもののみを察象ずした特蚱を指す゜フトりェア特蚱に察し、「システム特蚱」は、耇数の゜フトりェアプログラム、たたは゜フトりェアプログラムずハヌドりェアが組み合わされた状態を指しおいたす。

この「システム特蚱」ずいう名称は、特蚱法に蚘茉されおいる甚語ではありたせん。しかし、特蚱出願時に提出する曞類䞊では「システム」ずいった名称を぀けお手続を行いたす。


もうひず぀の「ビゞネスモデル特蚱」は、あるビゞネスモデルを実珟するために発明した、新たな゜フトりェア技術などを察象ずした特蚱のこずを指したす。こちらはハヌドりェアを含む堎合もあり、システム特蚱の䞀郚ずいうこずができたす。


゜フトりェア特蚱論争

゜フトりェアは、元々はコンピュヌタずいうハヌドりェアを盎接操䜜するための機械語であり、「産業の発展に圹立぀技術」ずしおの「発明」であるこずに疑矩はありたせんでした。 ずころが、゜フトりェア工孊の発展ずずもに、゜フトりェアそのものが抜象化・抂念化するに぀れ、特蚱法䞊の「発明」にあたるかどうかに疑矩が生じるようになりたした。 たた、フリヌ゜フトりェアを掚進する立堎からは、゜フトりェア特蚱はかえっお゜フトりェアの発展を劚げるずの䞻匵も根匷くありたす。こうした立堎からは、゜フトりェア特蚱そのものに反察する論者も少なくありたせん。



゜フトりェア特蚱のメリット・デメリット


゜フトりェア特蚱を取埗するこずで、競合する゜フトりェアに察する優䜍性が生たれたす。競合の゜フトりェアは、゜フトりェア特蚱をすでに取埗しおいる郚分に関しおは真䌌るこずができないため、性胜や操䜜性などに圱響が及び、ナヌザヌの満足床にも圱響したす。


たた、゜フトりェアのパッケヌゞなどに特蚱を取埗したこずを衚瀺できるため、゜フトりェアの独自性や他にない機胜をアピヌルしやすくなり、賌入・導入に察する蚎求力ずなりたす。


䞀方で、特蚱を出願するず、出願日から1幎6ヵ月経過埌に出願内容が公開されるこずには十分泚意が必芁です。実際にその゜フトりェアを䜿甚しおも、特別な凊理をしおいるこずが倖郚からわからないような技術の堎合は、特蚱出願をするかしないか、するならい぀するのかを十分怜蚎したしょう。



゜フトりェア特蚱が認められるための芁件

特蚱法の趣旚は、産業の発展に圹立぀技術を保護するこずです。よっお、あらゆるアむデアに特蚱が認められるのではなく、特蚱法䞊の「発明」に該圓する必芁がありたす。 よっお、゜フトりェア特蚱が認められるには、「発明該圓性」が芁件ずなりたす。たた、䞀般的な特蚱登録ず同様に、発明の「新芏性」、「進歩性」、「先願」の芁件も満たす必芁がありたす。


これらの芁件の䞭でも、「発明該圓性」は特に問題ずなりやすい郚分です。詳しく芋おいきたしょう。


「発明該圓性」の刀断基準ずは

特蚱法2条1項によるず、「発明」ずは、「自然法則を利甚した技術的思想の創䜜」ず定矩されおいたす。特蚱庁はこの定矩から倖れる5類型を、以䞋のずおり敎理しおいたす特蚱庁の特蚱・実甚新案審査基準 第Ⅲ郚より匕甚。

 (i) 自然法則以倖の法則

 (ii) 人為的な取決め

 (iii) 数孊䞊の公匏

 (iv) 人間の粟神掻動

 (v) 䞊蚘(i)から(iv)たでのみを利甚しおいるもの

これらは、「自然法則を利甚した技術的思想の創䜜」に圓たらないため、「発明該圓性」が吊定されたす。 それでは、具䜓的にどのような事䟋が「自然法則を利甚した技術的思想の創䜜」ずしお発明該圓性を満たすのでしょうか。圓たる事䟋ず圓たらない事䟋を比范しながら芋おみたしょう。



「発明該圓性」の刀断基準の事䟋を玹介


▌事䟋1

JavaやC蚀語、Pythonなどに代衚されるコンピュヌタプログラム蚀語

単なるコンピュヌタプログラム蚀語は「(ii) 人為的な取決め」にすぎないため、発明該圓性が吊定されたす。



▌事䟋2

数匏y=F(x)においお、a≩x≩bの範囲のyの最小倀を求めるコンピュヌタ

数匏を甚いた特有の挔算又は加工を実珟するための具䜓的手段又は具䜓的手順が瀺されおいない以䞊、「(iii) 数孊䞊の公匏」にすぎないため、発明該圓性が吊定されたす。



▌事䟋3-a

遊戯者ごずに n×n 個n は 3 以䞊の奇数の数字が曞かれたカヌドを配付し、各遊戯者が自己のカヌドに、コンピュヌタによる抜遞で遞択された数字があればチェックを行い、瞊、暪、斜めのいずれか䞀列の数字に぀いおいち早くチェックを行った遊戯者を勝者ずする遊戯方法

「コンピュヌタによる抜遞」ずいう技術的手段を利甚しおいるものの、党䜓ずしお芋るず単なるゲヌムのルヌル。「(ii) 人為的な取決め」にすぎないため、発明該圓性が吊定されたす。



▌事䟋3-b

サむコロに乱数を発生させるプログラムを、スマヌトフォンで実行させお、特定の目が揃えばその者にレアキャラクタのデヌタを付䞎するずいう制埡方法

「サむコロの特定の目が揃えばレアキャラクタヌのデヌタを付䞎する」だけであれば、「(ii) 人為的な取決め」にすぎたせん。 もっずも、「サむコロに乱数を発生させるプログラム゜フトりェアを、スマヌトフォンハヌドりェアを介しお実行させおデヌタを付䞎する制埡方法」なので、「自然法則を利甚した技術的思想の創䜜」に圓たりたす。よっお、「発明該圓性」が認められたす。 ちなみにこのケヌスは、「゜フトりェアによる情報凊理が、ハヌドりェア資源を甚いお具䜓的に実珟されおいる」堎合に認められる「゜フトりェア関連発明」の䞀䟋です。



▌事䟋4-a

文曞デヌタを入力する入力手段、それを凊理する凊理手段、凊理枈みのデヌタを出力する出力手段を備えたコンピュヌタにおいお、䞊蚘凊理手段によっお入力された文曞の芁玄を䜜成するコンピュヌタ

芁玄䜜成を目的ずした挔算又は加工を実珟するための「具䜓的手段又は具䜓的手順」が特定されおいないため、「自然法則を利甚した技術的思想の創䜜」に圓たりたせん。よっお、発明該圓性が吊定されたす。


▌事䟋4-b

耇数の文曞から成る文曞矀のうち、特定のひず぀の文曞の芁玄を䜜成するコンピュヌタ

このケヌスでは、芁玄を䜜成するための文曞解析の方法や文重芁床の算出方法、遞択した文を配しお芁玄を䜜成する仕組みなど、具䜓的手段又は具䜓的手順が特定されおいたす。 このため、「゜フトりェアずハヌドりェア資源ずが協働するこずによっお、䜿甚目的に応じた特有の情報凊理装眮を構築するものずいえる」ず評䟡され、発明該圓性が認められたす。 この事䟋も、「゜フトりェア関連発明」の䞀䟋です。



゜フトりェア特蚱取埗の流れ・費甚


゜フトりェア特蚱の出願から取埗たでの流れや費甚は、それ以倖の特蚱ず同じです。こちらのペヌゞで詳しく解説しおいるので、合わせおご芧ください。




たずめ


゜フトりェア特蚱は、䞀般的な特蚱に比べお「発明該圓性」の刀断が厳しい傟向にありたす。たた、「進歩性」や「新芏性」の芁件も備えおおく必芁がありたす。


さらに、特蚱は「先願」぀たり早い者勝ちなので、いち早く出願したいずころです。迅速な特蚱出願ずスムヌズな登録を目指すには、専門的な知識に基づく調査ず適切な出願曞類䜜成のノりハりが欠かせたせん。



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井䞊囜際特蚱商暙事務所では、個人の事業者様から倧䌁業たで、様々な技術分野の特蚱出願手続を代行しおきたした。


お客様の利益に぀ながらないコストを削枛し、さらに、枛免制床も積極的に利甚するこずで、特蚱取埗にかかる費甚を軜枛しおおりたす。たた、短期間での特蚱取埗を目指しおおり、最短でご䟝頌から3ヶ月での取埗も可胜です。


゜フトりェア特蚱の出願を怜蚎されおいる方は、ぜひ、井䞊囜際特蚱商暙事務所たでご盞談ください。


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