top of page


意匠登録の拒絶理由通知とは? 理由別の対応について詳しく解説します
出願した意匠に対して特許庁から「拒絶理由通知」が送られてくることがあります。これは、特許庁の審査官が意匠登録を「認められない」と判断した場合に、その理由とともに出願人に通知する書面のことです。 もっとも、この通知を受け取ったからといって直ちに意匠登録できなくなるわけではなく、むしろ登録の可能性を探るための重要な機会なのです。今回は、拒絶理由通知の概要から具体的な対応までを解説します。 拒絶理由通知とは 意匠登録における「拒絶理由通知」とは、出願された意匠について特許庁の審査官が「登録を認められない」と判断した場合に、その理由を記載して出願人に通知する書面のことです。 意匠登録の出願をすると審査官による審査が行われますが、その結果、登録要件を満たしていないと判断された場合は出願人に「拒絶理由通知」が届きます。 これに対応しないまま応答期間が経過すると、拒絶査定が送付されて意匠登録ができなくなってしまいます。拒絶理由通知を受け取ったら、すぐに記載されている拒絶理由を確認して対応する必要があります。 主な登録拒絶理由 主な登録拒絶理由としては、以下のよ


意匠権侵害への警告書とは? 受け取ってからの交渉方法についても解説します
意匠権の権利者から、意匠権侵害の警告書が送られてくることがあります。警告書への対応を誤ると、訴訟リスクの増大や企業イメージの低下を招く事態に発展するケースも考えられます。 今回は、警告書を受け取った際の初期対応から、意匠権侵害の判断基準、そして円満解決へと導くための具体的な交渉術までを網羅的に解説します。 意匠権侵害の警告書とは 意匠権侵害の警告書とは、意匠権の権利者が、他社の製品などが自社の意匠権を侵害している、あるいは侵害するおそれがあるとして、製品の製造・販売の差し止めや損害賠償などを求める通知のことです。警告書は、訴訟などの法的手続に移行する前に当事者間の話し合いによって問題を解決しようとする「警告」としての性格を持っていますが、その通知自体に法的な拘束力はありません。警告書には、主に以下のような内容が含まれています。 警告主(権利者)の氏名または名称 警告主が有する意匠権(登録番号、意匠の内容など) 警告受信者の製品が意匠権を侵害している、または侵害するおそれがあるという主張 具体的な要求(製造・販売の差し止め、在庫の廃棄、損害賠償、ラ


営業秘密管理指針とは? 令和7年改訂についてもわかりやすく解説
令和7年3月、経済産業省が公表しているガイドライン「営業秘密管理指針」が改訂されました(以下、「令和7年改訂」)。この指針は、不正競争防止法のもと「営業秘密」が保護されるための要件解釈や、企業等が自社の情報を「営業秘密」として適切に保護するための情報管理体制構築に欠かせない...


大学発ベンチャーの知財戦略|立案からVCとの関係性までを解説
大学の研究成果や技術シーズを基に設立される大学発ベンチャー。その多くは、革新的な技術を核としています。 今回は、大学発ベンチャーが知財戦略をどのように構築・推進していくべきか、課題を踏まえて解説します。知財戦略の立案からベンチャーキャピタル(VC)との関係性まで、幅広い範囲...


欧州統一特許裁判所(UPC)とは?(前編)|設立の背景や影響、管轄、組織構造を解説
近年、欧州の特許制度に大きな変化が起きています。その中心となるのが、2023年6月1日に設立された「欧州統一特許裁判所(Unified Patent Court, UPC)」です。 この前編では、UPCの設立背景から欧州特許制度への影響、管轄、組織構造までを解説します。...


欧州統一特許裁判所(UPC)とは?(後編)|手続きの流れと日本企業が取るべき対策について解説
2023年6月1日に設立された「欧州統一特許裁判所(Unified Patent Court, UPC)」。前編では、UPCが導入された背景から欧州特許制度への影響、管轄、組織構造を解説しました。 今回の後編では、UPCでの手続きの流れと、UPC時代に企業が取るべき特許戦略...


非伝統的商標とは?(前編) 「音商標」「動き商標」「ホログラム商標」を解説
近年、従来の文字や図形といった視覚的な商標に加え、音や動き、さらには見る角度によって変化するホログラムといった新しいタイプの商標が登場し、ブランドの訴求力と識別力を高める手段として注目されています。 前編では、これらの非伝統的商標が導入された背景から、「音商標」「動き商標」...


非伝統的商標とは?(後編) 出願・登録・審査の流れを解説
音や動き、見る角度によって変化するホログラムなど、新しい商標である「非伝統的商標」。導入から10年が経ち、ブランドの識別力を高める手段として、今あらためて注目されています。 後編では、非伝統的商標の出願方法にフォーカスし、手続きにおける注意点や審査のポイント、提出資料を紹介...


メタバースの知的財産権|アバターやアイテムの著作権・商標権・意匠権における注意点とは
没入感のある仮想空間「メタバース」は、ゲーム、エンターテイメント、ビジネスなど、さまざまな分野で活用が進んでいます。 多大な可能性を秘めたメタバースは、その自由度の高さから、現実世界と同様に、あるいはそれ以上に知的財産権に関する複雑な問題が発生しやすくなっています。...


NFTアートの著作権は誰のもの?NFT・デジタルグッズのIP保護と法的責任とは
近年、デジタルアートなどの分野で注目を集めているNFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)。このNFTを活用することで唯一無二のデジタル資産として取引されるNFTアートやデジタルグッズが今、新たな市場を形成しています。...
bottom of page